逆境を「仕組み」に変えて。
小学生の頃、懸賞で当たったノートパソコンがすべての始まりでした。CSSがデザインの主流になる前の2005年頃。私の放課後は、メモ帳を開き、HTMLでホームページを自作することに費やされていました。鉄道の考察サイトや趣味のページを作り、自分の描いたコードがブラウザの中で形になる喜びに夢中になった時期でした。
進路を決める際、あえてITの道ではなく、父と同じ電気工事の世界に飛び込むことを選びました。「手に職をつけ、現場を知る人間になる」という決意があったからです。専門学校を経て、大手建設会社の案件を扱う企業で経験を積んだ後、父が経営する会社へ入社。2014年から本格的にスタートした電気工事のキャリアは、今や10年を超えました。
現場仕事の厳しさとやりがいに打ち込む日々でしたが、Web制作への情熱が消えることはありませんでした。現場の合間を縫ってコードを書き続けること15年。このスキルを本格的な事業として社会に役立てたいという想いから、2021年、株式会社Libistを創業いたしました。
右膝前十字靭帯断裂および半月板損傷という大怪我を負いました。
車の運転も、自宅内の移動さえままならない期間が続きました。
「現場に立てない」——それは職人にとって、収入が止まることを意味します。職人一本で生きていくことのリスクを、痛いほど実感した期間でした。
しかし、歩みを止めることはしませんでした。「現場作業ができない今だからこそ、知識という武器を増やそう」と一念発起し、リハビリの合間を縫って勉強を重ね、消防設備士の資格を取得。転んでもただでは起きない——この期間に得た知識は、現在の事業にも厚みを持たせています。
そして絶望的な状況で私を救ったのは、2023年から始めていた「レンタルスペース経営」という仕組みでした。自分が現場にいなくても、Webが自動で集客し、空間が収益を生み出す。このビジネスモデルを持っていたことが、再起の大きな支えとなりました。
この3つが揃って初めて、不測の事態にも揺るがない強いビジネスが生まれることを、身をもって証明しました。
現在は、電気工事・消防設備の現場知識、レンタルスペース運営の実践ノウハウ、そして長年培ったHP制作のスキルを融合させ、お客様のビジネスの「基盤」を創るお手伝いをしています。痛みもリスクも知る経営者として、ともに成長し支え合える関係性を築いていければ幸いです。